総合格闘技道場ALLIANCEを主宰する高阪剛(52)が、勝利で総合引退に花を添える。

23日、都内で行われた総合格闘技RIZIN35大会(4月17日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)の追加カード発表会見に出席し、参戦を発表。約2年4カ月ぶりとなる試合を「引退試合」と位置づけ、「最後にRIZINの舞台で大暴れしたい」と力を込めた。

93年に総合格闘技団体のリングスに入門。98年にUFC(米国)初出場を果たすと、定期的な参戦を続け、日本人ヘビー級の第一人者としてその名を世界にとどろかせた。

RIZINには15年の旗揚げ大会から出場。「RIZINが成長していく様やドラマ、素晴らしい選手の台頭を目にしてきた」と回顧し「ファイターとして心の収めどころというか、納得できていない部分があったので、今回の試合で最後にする」と出場を決めた経緯を説明した。

対戦相手は26歳年下で、19年のオープントーナメント全世界空手道選手権大会優勝者、上田幹雄(26=BRAVE)に決定。「引退試合だからといって道を明け渡すような試合をしようとは思わない。しっかり谷に突き落としたい」と勝利で有終の美を飾る構えだ。「効かされてふらふらになりながらも、殴りにいって勝っている」と勝利をイメージしていた。