「極真で一番強い男」が、ついにベールを脱ぐ。19年のオープントーナメント全世界空手道選手権大会優勝者、上田幹雄(26=BRAVE)が、総合格闘技デビュー戦となる17日のRIZIN35大会(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)に向け「冷静に戦えば結果は見えている」と自信をのぞかせた。
所属する宮田和幸氏が会長を務めるBRAVEだけでなく、日大レスリング部や大橋ボクシングジムで出稽古。3日のケイズフェスタ5の無差別級トーナメントを制したサッタリともスパーリングするなど、さまざまな環境でノウハウを吸収する。5日、オンライン形式で練習を公開し、空手ベースの多彩なサンドバッグ打ちを披露。「本番に向けて悔いなくやっていくだけです」ときっぱりと話した。
26歳年上の対戦相手、高阪剛(52=ALLIANCE)は、UFC(米国)でも活躍したヘビー級のレジェンド。今回の試合を最後に引退することを表明しているが「自分にとっては初戦。正直、相手は考えていない」と意に介さず。「やりやすい、やりにくいっていうのも分からない段階。自分がMMAで最高のパフォーマンスを出すだけ」と、あくまで「自分らしさ」にこだわる。「寝かされない。とにかく立ち技特化。そこで決めていきたい」と、KO勝利を見据えた。
この日は、同じBRAVEで練習を共にする芦田崇宏と武田光司もインタビューに参加した。芦田が「彼(上田)が入門したときから一緒に練習してきたが日に日に手に負えなくなっている」と評すれば、武田も「(芦田と)同じです。体で覚えてきている。うまくなっている」と太鼓判を押した。
「空手の誇りは捨てない。どういう姿で出場するのかも楽しみにしていてほしい。総合のファンにもっと『上田幹雄』を知ってもらいたい」
空手で世界を取った男が、総合で世界を手にする。その1歩目は、2週間を切っている。【勝部晃多】

