WBO世界フライ級王者中谷潤人(24=M.T)が2度目の防衛に成功した。同級2位の山内涼太(27=角海老宝石)と対戦。8回2分20秒TKO勝利でベルトを死守した。中谷はデビュー23連勝となった。
◆WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦
中谷潤人 | ○ | TKO | ● | 山内涼太 |
◆ラウンドVTR◆
1R
開始から2度目の防衛戦となる王者の中谷が、サウスポースタイルから右ジャブを繰り出して、距離をつかむ。1分すぎに左ストレートを2発立て続けに決める。1分50秒には左ボディーブロー、左ストレートと連発。初挑戦の山内は、なかなか中谷の懐に飛び込めず。王者は2分40秒すぎに左ストレート、さらに右アッパーを決めて、ポイントを奪う
【日刊採点】10ー9(中谷)
2R
中谷が右ジャブで試合をコントロール。序盤から左ストレート、左アッパーとたて続けにヒット。1分すぎに左強打を顔面に決めて山内をぐらつかせる。2分すぎには接近戦で左右アッパー、左ストレートの連打をまとめて、試合は王者の一方的な展開に。山内は防御に追われて手がでなかった。
【日刊採点】10-9(中谷)
3R
山内が右強打を出すが空振り。40秒すぎに中谷が右アッパーの連打で圧倒。その後も右アッパーを何度も決める。山内も必死に反撃して前に出て接近戦でパンチを出すが、王者は堅いガードで防御。接近戦でもパンチの的中率は王者が上回る。
【日刊採点】10-9(中谷)
4R
王者が開始から再び右ジャブで距離を取り、ロングレンジからの左右強打を山内に浴びせる。挑戦者も強引に前に出てパンチを繰り出すが、王者のフットワークと巧みな防御技術に空転が続く。終盤に山内のボディーブローがヒットするも単発。山内は中谷のヒッティングにより、左目から出血。
【日刊採点】10-9(中谷)
5R
開始から中谷がガードをかためて接近戦を挑み、右アッパー2連打を決める。山内もボディブローを打ちながら前進。中谷はロープに下がりながらも、左ストレートから右アッパーのコンビネーションで応戦する。終盤も山内がボディー連打で王者をロープにつめたが、パンチの的中率で王者が上回る。
【日刊採点】10-9(中谷)
6R
開始から山内のボディーブローが当たり始める。しかし、王者は1分半すぎから左ストレートを再三ヒット。右フックも決まり、山内の動きが止まる。2分過ぎに中谷の左ストレートがカウンターで挑戦者の顔面をはね上げる。王者のパンチが再び勢いを増した。
【日刊採点】10-9(中谷)
7R
中谷がロングレンジからの左ストレートを再三決めてリード。50秒すぎに左右の連打で山内をぐらつかせる。その後も左右の強打を決める。ガードに追われる山内は左目の腫れが次第に大きくなる。終盤も王者がギアを上げて、試合は一方的な展開に。
【日刊採点】10-9(中谷)
8R
中谷が開始からパンチを振るって前に出る。接近した山内の右ストレートも決まるが、王者は動じない。山内も強引に前進してボディーブローを繰り出すが、中谷の連打を浴びる。2分すぎに王者が右アッパーからの連打で挑戦者を圧倒。ラッシュは止まらず、フラフラとロープに下がった山内に連打の雨を降らせたところで、レフェリーが試合を止めた。中谷が8回TKOで2度目の王座防衛に成功した。