プロボクシングWBO世界ミニマム級5位石沢開(25=M.T)が愛称らしくKO勝ちで世界王座奪取する強気の姿勢を示した。22日に東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル87大会で同級王者谷口将隆(28=ワタナベ)に挑戦する。14日にはオンラインで報道陣の取材に対応。シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちなどを消化した。

10勝(9KO)1敗の通算戦績でKO率8割以上とミニマム級では破格の高いKO率を誇る。石沢は「判定勝ちは1度ありましたが、勝った気持ちがしない。誰が見ても分かるよう白黒をつけるKOにこだわりたい」と決意を口にした。19年9月には日本同級挑戦者決定戦で谷口とは1度対戦済み。5回にダウンを奪いながら判定負けを喫した。「2年7カ月前に負けたリベンジマッチが世界戦。本当に光栄だし、期待に沿えように世界王座奪取を目指したい」と意気込んだ。

この世界戦を前に担当の岡田隆志トレーナーから「マイクロ・タイソン」の愛称を付けられた。同トレーナーは「ミニマム級は注目度が低い。インパクトあるように(元統一ヘビー級王者)マイク・タイソンにあやかって。海外にも注目され、目をひくと思うので」との願いが込められている。石沢は「『マイクロ・タイソン』石沢と取り上げてもらい、少しずつ最初よりはなじんできたなと。岡田トレーナーにつけてもらった愛称に恥じないような試合に」と気合十分だった。