日本人最強ともいわれる実績を誇る、RIZINバンタム級王者堀口恭司(31=アメリカン・トップチーム)が23日(日本時間24日)、世界最大級の総合格闘技イベント、ベラトールのハワイ大会でバンタム級ワールドグランプリ(GP)の初戦に臨む。1回戦ではパトリック・ミックス(28=米国)と対戦する。昨年12月、同級王者セルジオ・ペティス(28=米国)とのタイトルマッチで辛酸をなめた堀口が、日刊スポーツのインタビューに応じ、試合前の心境を語った。
-拠点とする米国フロリダからハワイ入り。いつ入った
堀口 14日(現地時間)の夜。フロリダもハワイも両方暖かくて気候は似ていますね。今日(現地時間15日)の昼は走ったりトレーニングをしました。
-体調は
堀口 まったく問題ないです。だいぶ体の調子もいい。この2年間は(試合が)1年に2回だったじゃないですか。(膝の状態も)だいぶ良くなってきましたね。
-トーナメント表を見て
堀口 特に(思うことは)ないですね。自分の意志で決められることではないので。そこに「あれがよかった」「これがよかった」と、言い出してもきりがない。こんなところに時間を割くなら、勝つための努力をするっていう感じです。
-ミックスの印象
堀口 手足が長くて身長がでかくて、寝技重視の選手だなという感じ。向こうは引き込みに来て寝技に持っていこうとすると思うけど、立ち技で(勝負したい)。寝技でも勝負できると思いますけど、あんまり付き合わないで戦おうと思っている。厳しい試合になるかと思います。
-手足が長いのはやはり嫌なのか
堀口 気になるというか、そこが相手の長所だと思う。そこをうまく使って、(手足)4つを組んで引き付けてくるので、そこをどう防いで、自分の攻撃を当てていくかというところ(が鍵になる)。
-作戦は
堀口 寝技に持っていかれても決められない抜け方。毎試合、「こいつにはこれが入るな」とか「これは入らないな」と(研究している)。必殺技はないけど、普段使っている技をアレンジして(戦う)。得意の打撃をどうやって当てていくか楽しみに見ておいてください。ぜんぜん、いつでも万全ですよ。
-ペティスは欠場する
堀口 暫定王者になってペティスに挑む方が団体的に盛り上がる。(ペティスの復帰後に王座統一戦になるが)そういう意味で面白みは増したなと。優勝目指してやっているので、すごくいいものになると思いますね。
-優勝賞金100万ドル
堀口 日本ではまず、ありあえない。あまり意識はないですけど。最終的に取れるところという感じ。目の前の敵に照準を合わせているので。
-決勝は日本で
やっぱり自分が決勝に行って、ベラトールを(日本に)連れて行って試合ができれば(と思う)。ベラトールの名前も出るし、日本の方に名前も知れるし、格闘技自体も盛り上がるんじゃないかと思います。