22日に初防衛に成功したプロボクシングWBO世界ミニマム級王者谷口将隆(28=ワタナベ)が、減量の懸念から一定の期間を空けてV2戦に臨みたい意向を示した。前日計量で2・5キロ近く体重超過した石沢とのV1戦で、11回TKO勝ちした谷口は一夜明けた23日、都内の所属ジムで会見。年内にもう1試合を希望したが「間隔は空けたいです。少し休みたいですね。頭をカラっぽにしたい」と波乱含みの初防衛戦を終えた率直な感想を口にした。 

昨年12月、当時の王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)を11回TKOで下して新王者になった後、今年1月下旬までは王座奪取の報告会などに追われた。その直後に今回の初防衛戦が決まり、2月中旬にはフィジカル強化合宿を開始していた。谷口は「年始もバタバタしていて、まあ幸せなバタバタだったのですが、ゆっくりしたい」と苦笑い。全身が筋肉痛になっているとも明かした。

一定期間の休息は減量面の過酷さもある。「ゆくゆくは(1階級の転級を)考えている。試合中に足がつるとかがあれば。石沢選手をみて気が引き締まりました」と、いずれライトフライ級に階級を上げることも示唆した。所属ジムの渡辺均会長も「今回の谷口(の減量は)は倒れる寸前でした。近い将来の転級もあると思っています」と認める意向を示した。