プロボクシング元OPBF東洋太平洋ライト級王者の中谷正義(33=帝拳)が6月13日、東京・後楽園ホールで開催される第613回ダイナミックグローブで約1年ぶりの再起戦に臨むことが13日、発表された。

メインイベントの137ポンド(約62・14キロ)契約10回戦で、フィリピン・ライト級2位ハルモニート・デラ・トーレ(フィリピン)と拳を交える。WBC世界同級13位でもある中谷にとって、昨年6月に米ラスベガスで元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とのライト級10回戦で9回TKO負けを喫して以来のリングとなる。

国内試合が18年12月以来となる中谷は所属ジムを通じ「久々の日本での試合なのでとてもうれしいです」と歓迎。再起戦の相手トーレに対し「試合映像は見ましたが、フィリピンに多いガンガン前に出てくるファイタータイプではなく、割ときれいなボクシングをしていると感じましたが思い切ったパンチも振ってくるタイプとも感じたので前半は特に集中していかないといけないと感じています」と警戒している。

19年7月にIBF世界同級挑戦者決定戦、20年12月にWBOインターコンチネンタル同級王座決定戦、21年6月のロマチェンコ戦と米国で3連戦を経験したことを受け「大きな試合が続いたあとの復帰戦ですが日本のリングに上がるチャンスを頂きました。こういう試合の時にポカをする、もしくはふがいない試合をする選手も見てきているのでしっかりと丁寧な試合をしたいと考えています。次の試合につながらない、チャンスが遠のくような試合にせず、自分の力を証明しながらしっかりと勝てるボクシングをしたいと思います」などと気持ちを引き締めていた。

また同興行セミファイナルには日本ウエルター級王者小原佳太(三迫)の負傷により承認された日本同級暫定王座決定戦に元王者の永野祐樹が出場し、小畑武尊(ダッシュ東保)と対戦する。若手ホープの中野幹士、福井勝也、ラスベガス・デビュー戦をクリアした村田昴、B級プロテストを合格した金子虎旦(すべて帝拳)が6回戦デビューに臨むなど次世代ボクサーたちの試合が組まれている。なお全カードは次の通り。

 

 

★第613回ダイナミックグローブ★

◇メインイベント:137ポンド契約10回戦=元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(帝拳)-ハルモニート・デラ・トーレ(フィリピン)

◇セミファイナル:日本ウエルター級暫定王座決定戦=同級1位永野祐樹(帝拳)-同級2位小畑武尊(ダッシュ東保)

◇第5試合:フェザー級8回戦=東洋太平洋同級9位中野幹士(帝拳)-フィリピン・フェザー級5位ファニト・パレデス(フィリピン)

◇第4試合:スーパーバンタム級8回戦=日本同級18位福井勝也(帝拳)-フィリピン・バンタム級5位ジェイソン・ブエナオブラ(フィリピン)

◇第3試合:バンタム級6回戦=村田昴(帝拳)-ジョン・マーク・ティフ(フィリピン)

◇第2試合:フェザー級6回戦=金子虎旦(帝拳)-タイ・スーパーバンタム級9位パシス・ウィセッソ(タイ)

◇第1試合:東日本新人王予選スーパーフライ級4回戦=高橋秀太(角海老宝石)-宇野楓麻(花形)