プロボクシングWBO女子世界スーパーフライ級王者吉田実代(34=三迫)が「ママさん対決」を制して初防衛成功を狙う。

30日、東京・後楽園ホールで小沢瑶生(37=フュチュール)との初防衛戦を控え、29日には都内で前日計量に出席。吉田はリミット(52.1キロ)でクリアし、対する小沢も400グラム少ない51.7キロでパスした。

「戦うシングルマザー」が愛称の吉田にとって昨年6月、前王者奥田朋子(堺春木)にリベンジして王座返り咲きして以来、約11カ月ぶりのリング。昨年6月に出産した小沢とのママさん対決となる。今春から長女実衣菜(みいな)ちゃんも小学生となり「作戦はA、B、CからOまで立ててね」と激励してくれたという。吉田は「私はママであり(シングルマザーで)パパでもある。そこは意地をみせたい」と気合を入れなおした。

このほど開設した自らの公式ユーチューブチャンネルでこの初防衛戦をライブ配信する。解説は元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏や、現WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(BMB)が務めるという豪華な布陣。吉田は「来られない遠方の方にも見てもらいたいですし、少しでもボクシングの素晴らしさを感じてもらえれば」と意気込んだ上で「進化した、強い吉田実代を見せられたらと思います」と口調を強めていた。