人気総合格闘家の平本蓮(24=ルーファスポーツ)が、3戦目にしてうれしい総合初勝利を挙げた。メインイベントで“怪物くん”こと鈴木博昭(37=BELLWOOD FIGHT TEAM)と対戦。判定2-1で勝利した。

序盤からリラックスした様子。自分のペースと距離での勝負に徹し、長い手足を生かした打撃を効果的に当てていった。お互いに決定打こそ出なかったが、スタンディングの展開で常に優位に立った。試合終了間際には、カメラに向かって舌を出すなど余裕も見せた。

「0勝のメインイベンター」を返上した。20年の大みそか、萩原京平戦で総合デビューを果たすも、人気の一方で勝ち星には恵まれなかった。それでも、3戦目にして2度目のメインイベント。右こぶしの負傷で欠場した朝倉海(28)の試合に代わって繰り上がったチャンスだった。

試合後は「MMA甘くないからね、鈴木君。アマチュア修斗からやり直した方がいいよ」とマイクでも相手を一蹴。「武尊天心が終わって、朝倉兄弟が終わって、次は平本蓮の時代です」と断言した。

グラウンドの展開は少なかっただけに、総合ファイターとしての力量は次回以降に問われることになりそうだ。