モデルボクサーで東洋太平洋女子バンタム級4位の高野人母美(35=勝又)が約2年7カ月ぶりにリング復帰する。8日に東京・後楽園ホールで椙元愛(37=一力)との女子スーパーバンタム級6回戦を控え、7日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、900グラム少ない54・4キロでクリア。椙元も500グラム少ない54・8キロでパスした。

19年12月、近藤佐知子(駿河)に判定勝利して以来の国内リングに向けて「絶好調ですね。リングに上がれること、試合を組んでもらえたこと、試合できることが幸せ」と声をはずませた。「聖地」後楽園ホール出陣も17年10月、吉田実代(三迫)に敗れた初代日本女子バンタム級王座決定戦以来、約4年9カ月ぶりとなる。18年以降は米国ロサンゼルスにも拠点を置いた期間も長く、メキシコ・ティファナで3試合するなど海外での活動が多かった。

今年5月から心機一転、勝又ジム所属となった高野は「日本でのリスタートなので、日本人選手と対戦したかった。椙元選手には感謝したい。お互いに良い経験になるような良い試合がしたい」と決意を口にした。自らの試合には知人を通じ「華を用意しました」とラウンドガール2人をお願いしている。モデルボクサーとしてのエンターテインメント魂も今だ燃えている高野は「ボクシングは勝負なので負けるつもりはない。勝って笑顔でいたい」と気合を入れ直していた。