総合格闘技とプロレスのパイオニアとして知られる米国人格闘家ジン・ラーベルさんが死去した。89歳だった。10日(日本時間11日)、米国で殿堂も設けるプロレスOB会カリフラワー・アレイ・クラブの公式SNSなどが発表した。死因は不明。柔道家として講道館でけいこをつむために来日経験があり、プロレスラーとしては55年に来日。76年6月のムハマド・アリ-アントニオ猪木戦では200人を超える応募者の中からレフェリーに選ばれた。

その後、米柔術協会のチェアマンをはじめ、俳優、スタントマンとして1000本以上の映画やテレビ番組の製作に参加。ブルース・リーとも交流が深かったという。最近では「米総合格闘技の父」として元UFC女子バンタム級王者で前WWEスマックダウン女子王者のロンダ・ラウジーを指導したことで話題になった。