Dブロックは混迷を極める一方だ。ここまでリーグ戦2勝3敗だったNEVER無差別級6人タッグ王者のYOSHI-HASHI(40)が、3勝2敗のデビッド・フィンレー(29)を退けた。

これで、Dブロックは首位となる勝ち点6の選手が5人並び、リーグ最終戦となる16日の東京・日本武道館大会の結果次第では、全7選手が同点となるカオスな状態となった。

第6試合のDブロック公式戦で対戦。YOSHI-HASHIはこれまでの戦いで蓄積した右肩のダメージにより、必殺技のカルマ(変形ドライバー)を出せない状態。それでも、最後は11分14秒、一瞬の隙をつき、カルマの体勢から丸め込む「業」で3カウントを奪った。

この日のリーグ戦脱落を免れたYOSHI-HASHIは「最後に勝つか負けるかではここから先は全然違う」、崖っぷちに立たされたフィンレーは「まだ可能性は残っている。7人全員の同点を祈っている」と、それぞれに思いをぶつけた。

Dブロック公式戦は、鷹木-ファンタズモ、オスプレイ-ロビンソンを残すのみ。万が一、鷹木、オスプレイの両者が敗れ、全選手が同点で終わった場合は、7選手による決勝トーナメント進出決定戦を行うことになる。果たして、この混沌(こんとん)の状況を打ち破るのは誰なのか。