米老舗ボクシング専門誌選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)最新ランキングが24日(日本時間25日)までに更新され、日本人初のPFP1位となっていたWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)は2位となった。

1位にはWBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)が2位から返り咲いた。ウシクは20日にサウジアラビア・ジッダで前3団体統一同級王者アンソニー・ジョシュア(32=英国)とダイレクトリマッチに臨み、2-1の判定勝利。12年ロンドン五輪金メダリスト対決に連勝していた。

井上は6月7日、ノニト・ドネア(39=フィリピン)との再戦による3団体王座統一戦に臨み、2回TKO勝ちを収めて日本人初の3団体王座統一に成功。この劇的な勝利が高く評価され、ザ・リングのPFPランキングで3位から一気に1位となって日本人初のトップにランクされていた。

約2カ間となるPFP1位となったものの、井上が所属する大橋秀行会長(57)は「本当に1回、1位になるだけでもすごいことなので」と話していた。