73年に日本プロレスから新日本プロレスに移籍し、猪木さんとタッグチームを組んだ新日本プロレス相談役の坂口征二氏(80)が、1日に死去したアントニオ猪木さんを悼んだ。

死去から一夜明けた2日午後、猪木さんの自宅へ弔問に訪れた。故人と対面し、「やすらかだったよ。本当にお疲れさまでした。ありがとうございました」と、肩をたたきながら声をかけたという。

最後に会ったのは2カ月ほど前で、「『お前元気そうだな』って、いつも言ってくれて。『元気ですか?』って。50年以上一緒にやってきて、いい思い出ばっかりですよ。俺にとっては、いい思い出です」と思いをはせた。

猪木さんは20年7月に難病「全身性アミロイドーシス」を公表後、テレビやYouTubeチャンネルに出演し、闘病の様子を伝えていた。「テレビやネットに随分と出られていた。苦しい姿を見ると、うれしくはなかったな。あの姿を見ると…」と、神妙そうな面持ちで話した。

猪木さんへは「ありがとうございましたの一言だね。五十数年付き合ってきて、本当にありがとうございました。まだまだ俺は頑張りますよ。年は俺が1つ上だけど」と語りかけたと明かし、盟友への感謝の思いを口にした。

元プロレスラーで参院議員も務めたアントニオ猪木さんは1日午前7時40分、都内の自宅で心不全のため死去した。79歳だった。