4団体統一ライト級王者デビン・ヘイニー(23=米国)が防衛(WBC6度目、WBA、IBF、WBO初)に成功した。

6月以来の再戦となる前3団体統一王者ジョージ・カンボソス(29=オーストラリア)と拳を交え、3-0(118-110、119-109、118-110)で判定勝利。

敵地で返り討ちし、4本のベルトを守りぬいたヘイニーは「最初の試合はジャブしかないと言われたが、今夜のファイトは(私の)右拳で勝った」と振り返った。

リベンジを狙う好戦的なカンボソスのスタイルを持ち前のスピードとスキルでいなし、後半に動きが鈍くなった前3団体統一王者に対し、刺すような右ストレート、ボディー攻撃で追い詰めた展開だった。前回の判定勝利よりもスコアは広がった完勝だった。

「自分がどれだけ多彩なスキルがあるかを示した。オーストラリアには1度来て、彼の故郷で2度打ち負かした。誰であろうと、世界最高のファイターと戦いたい」と4団体統一王者として強い決意を示した。

次期挑戦者には、元3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(34=ウクライナ)が浮上している。ロシア侵攻による母国での兵役を終えて練習再開しているロマチェンコは29日(日本時間30日)、米ニューヨークでジャーマイン・オルティス(米国)との試合が決定。

ヘイニーは「私が世界最高のボクサーだと信じている。次は誰であろうといい。相手を決めてくれ」と強い決意を示していた。