K-1女子フライ級王者のKANA(30)が12月3日、エディオンアリーナ大阪で、フランスの強豪オロール・ドス・サントス(31)と対戦する。「K-1 WGP 2022大阪大会」でのスーパーファイト(ノンタイトル戦)開催を、主催のK-1実行委員会が26日、都内で発表した。

サントスは欧州の格闘技団体エンフュージョンの女子ストロー級(52キロ)王座を獲得した経歴を持つ。KANAは会見でその点に言及。「エンフュージョンは盛り上がっているので、それに対して自分の強さを証明したい」と言葉に力を込めた。

サントスは身長171センチで、KANAを11センチ上回る。欧州を主戦場にムエタイ、キックで戦い、知名度も高い。KANAは「海外の強豪をKOでしっかり倒すことがテーマ。身長差、リーチ差、キャリアも実績もあるので、しっかり対策していく」と気を引き締めた。

KANAは6月25日に行われたK-1初の女子大会「RING OF VENUS」で、初防衛を果たした。自ら志願したタイトル戦で、強豪スーリ・マンフレディ(34=フランス)から1回に2度のダウンを奪うと、3回に狙っていたハイキックでKO勝ちした。その後に渡米して自分を磨くと「ようやく自分のスタイルが見えてきた」。

7月29日に30歳を迎えた。衰えを感じてもおかしくないが、KANAは「キャリアの中で今が1番強いと思っている」。そして「まだまだ強くなっていけると思う」と続けた。K-1では今年最後となる12月の大阪大会。「しっかりKOで締めて、盛り上げていきたい」。KANAが来年もK-1女子をけん引する。