WBOアジア・パシフィック、日本フェザー級王者阿部麗也(29=KG大和)が両王座の初防衛に成功した。WBOアジア・パシフィック同級1位、日本同級2位の前田稔輝(26=グリーンツダ)の挑戦を受け、2-0の判定勝ちで2本のベルトを死守した。

序盤から両者が1発を狙うピリピリした展開。中間距離での駆け引きから、5回に強烈なワンツーをヒットさせ、前田の口からは流血がみられた。7回に顔面に左ストレートを浴び、右目上をカットして流血。終盤は挑戦者の圧力を受けながらも左ストレート、ワンツーで応戦し、競り勝った。2本のベルトを取り戻した阿部は「内容は満足できていなくて…。全然練習していたことができなかった。(家族に)勝ってここに立っている姿をみせられて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。