スターダムのIWGP女子選手権試合は初代王者KAIRIが、中野たむの挑戦を退け、初防衛に成功した。米WWEで培ったパフォーマンスを見せつけた。序盤はペースを握られ、場外でのプランチャを決められるなど防戦一方。それでも得意の打撃で黙らせると、最後は5分47秒、コーナートップからインセイン・エルボーで3カウントを奪った。

スターダム3期生として、立ち上げから支える岩谷らとしのぎを削り、団体の中心としてリングを盛り上げてきた。16年に退団後にWWE参戦を表明。タッグ王者に輝き、NXTのタイトルを獲得するなど実績を積み、昨年5年半ぶりに古巣に復帰。IWGPのベルト新設が決まると、トーナメントに参戦を表明した。新日本との合同興行で行われた決勝では、メインの試合に抜てきされ、移籍前の最後の相手でもあった岩谷と5年半ぶりの対戦で勝利。最後にはアントニオ猪木さんの「1、2、3、ダーッ」で締め、再び1・4での防衛戦を公言していた。

復帰わずか1年足らずでのタイトル奪取に初防衛。再び新日本のファンにスターダムの「KAIRI」を印象づけた。勝利のマイク…かと思いきや、場内が暗転。花道から現れたのは、元WWEのサーシャ・バンクスことメルセデス・モネだった。握手をすると見せかけ攻撃を受けたKAIRI。痛めた頭を押さえながらの退場となったが、この屈辱はリングで返すしかない。かつて同じリングで戦っていたライバルを倒し、IWGPを“世界のベルト”にする。

【新日本】1・4東京ドーム「レッスルキングダム17」/ライブ速報中