プロボクシング前WBO世界フライ級王者で現WBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M.T)が、同級王者井岡一翔(33=志成)への挑戦決定の吉報を自然体で待つ姿勢をみせた。

6日、東京高裁前で日本プロボクシング協会・袴田巌支援委員会メンバーや約50人のボクサー、ボクシング関係者とともに「袴田巌さん支援アピール集会」に出席。1月9日(日本時間10日)、WBOから井岡との対戦交渉の指令を受けており、交渉期限が30日間と設定されていた。

交渉期限が迫っている中でも中谷は「(現時点で)進展はないです。8日までに返答があれば。決まったら(村野)会長から連絡があると思うので」と自然体を強調しつつ、対戦交渉が速やかに進むことを期待した。既にアマチュア選手らとのスパーリングも開始しており、世界挑戦が決まり次第、恒例の米国合宿にも向かう予定だという。

1966年に静岡県の一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、静岡地裁の再審開始決定を受け釈放された袴田巌さんの再審開始を認めるかどうかの決定が3月13日に決まった。約50人のボクサー、ボクシング関係者らと再審開始と無罪を訴えた中谷は「僕の思いが届けられたらと思っています。(今後も)お力になれればと思っています」と日本協会・袴田巌支援委員会とともに協力していく姿勢を示していた。