ボクシングのKWORLD3ジムは27日、アマチュアで実績のある新人3選手の“入団”を発表した。

東洋大で昨年度の国体バンタム級を制した政所椋(22)、秀明英光高で高校選抜大会フライ級3位の花田颯(20)、目黒日大高で高校選抜大会フライ級2位の岡朱里(18)。3人とも前日に京都で行われたプロテスト(B級)に合格。4月のプロデビューを目指す。

会長に就任後、初めての新人獲得となった亀田大毅会長(34)は「世界王者を狙える3人」と素質を評価。初代大毅チルドレン、略して「大チル」と名付け、大きな期待を寄せた。

中学までキックボクシングで鍛え、兄仁(24)は立ち技格闘技で活躍している政所は「目指すボクサーは井上尚弥選手ですが、その上をいきたい」と力をこめた。キックボクシングから転向し、4月にプロボクシングデビューする那須川天心も意識し、「階級の問題はあるが、ゆくゆくは対戦したい」と意気込んだ。

花田は「プロになりたいから」日大を2年で中退。フライかスーパーフライ級だがパンチを受けたトレーナーが「ライト級レベル」と評したほどのハードパンチャー。高校を卒業したばかりの岡は「足を使ってのカウンターが武器。やっとスタート地点に立てたと思っている」と言った。

大阪だけでなく、東京にも練習拠点を置く。環境を万全に整え、世界のてっぺん目指して動き出す。