WBO女子世界ミニマム級王者黒木優子(32=YuKOフィットネス)が初防衛に成功した。前王者鈴木菜々江(30=シュウ)の挑戦をダイレクトリマッチで受け、3-0(96-94×2、97-93)の判定勝利を収めてベルトを守った。

左ストレート、左アッパーを軸に突進する鈴木と接近戦で打ち合った。昨年9月では軽快な動きで鈴木のスタミナを削りながら左ストレートを打ち込んでいたが、今回は足を止めながら左をねじ込もうとするシーンが目立った。

黒木は「倒したい気持ちが強く狙いすぎた。しっかりと足を使って倒せるようになりたい。防衛できたので、反省点を次に生かしたい」と次なるリングを見据えた。

所属ジムがリニューアルされることを受け、真正ジムに移籍することを表明した。昨年5月から同ジムの山下正人会長から本格的なボクシング指導を受けてきた関係をさらに強固する。23年は拠点のある福岡よりも、真正ジムの神戸に滞在している期間が長くなっていたという。

黒木は「試合は山下会長にマッチメークしてもらい、いろいろな選手と戦っていきたい。決まった試合をやって最終的には統一王者になりたい」との野望を掲げていた。