元WBC世界バンタム級暫定王者でWBA世界同級1位の井上拓真(27=大橋)が世界王座返り咲きに成功した。

同級王座決定戦で、同級2位のリボリオ・ソリス(41=ベネズエラ)に3-0で判定勝ち。19年11月、WBC同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に判定負けして以来、約3年5カ月ぶりに世界ベルトを取り戻した。


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WBA世界バンタム級チャンピオンとなった井上拓はベルトを掲げる。左は兄の尚弥。右は父の真吾トレーナー(撮影・滝沢徹郎)
WBA世界バンタム級チャンピオンとなった井上拓はベルトを掲げる。左は兄の尚弥。右は父の真吾トレーナー(撮影・滝沢徹郎)

WBA世界バンタム級王座決定戦


井上拓真判定リボリオ・ソリス


◆試合経過


12R

井上×ソリス12回

開始から井上が前に出て右ストレート決める。その後はお互い手数が少なく、クリーンヒットもほとんどなし。終盤にワンツーからアッパーを決めた井上が辛うじてポイントを奪ったか。井上が3-0の判定勝ち。王座奪取に成功した。

【日刊採点】10-9井上

2回、ソリス(右)にパンチを放つ井上拓(撮影・江口和貴)
2回、ソリス(右)にパンチを放つ井上拓(撮影・江口和貴)
12回を終え、判定を待つ井上拓(右)。左は兄の尚弥(撮影・江口和貴)
12回を終え、判定を待つ井上拓(右)。左は兄の尚弥(撮影・江口和貴)
12回判定勝ちでWBA世界バンタム級新王者となり、ガッツポーズを見せる井上拓。左は兄の尚弥(撮影・江口和貴)
12回判定勝ちでWBA世界バンタム級新王者となり、ガッツポーズを見せる井上拓。左は兄の尚弥(撮影・江口和貴)
12回判定勝ちでWBA世界バンタム級新王者となり、ガッツポーズを見せる井上拓。左は兄の尚弥(撮影・江口和貴)
12回判定勝ちでWBA世界バンタム級新王者となり、ガッツポーズを見せる井上拓。左は兄の尚弥(撮影・江口和貴)
WBA世界バンタム級チャンピオンとなった井上拓(中央)は兄の尚弥(左から4人目)、父の真吾トレーナーと記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)
WBA世界バンタム級チャンピオンとなった井上拓(中央)は兄の尚弥(左から4人目)、父の真吾トレーナーと記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)
12回判定勝ちでWBA世界バンタム級新王者となり、ベルトを掲げる井上拓。右は父の真吾氏、左は兄の尚弥(撮影・江口和貴)
12回判定勝ちでWBA世界バンタム級新王者となり、ベルトを掲げる井上拓。右は父の真吾氏、左は兄の尚弥(撮影・江口和貴)

11R

ソリスが開始からパンチを振り回して前に出る。中盤にソリスの右強打がヒットするが、井上は後続打を許さず。その後、井上がロープにつめてボディーブローをヒットするも、これも単発。

両者ともペースを奪えないまま、残り1ラウンドへ

【日刊採点】10-9井上


10R

開始早々、ソリスが井上をロープにつめてボディーを連打。その後、井上も左ボディーブローを返す。相変わらずお互いパンチを出しても当たらない展開が続く。

ともに相手のパンチを警戒してか手数も少なく決め手に欠ける。

【日刊採点】10-9ソリス


9R

お互いパンチを出しても、ほとんどヒットしない。両者ともディフェンスに優れるためか、ヤマ場のないラウンド。

手数も有効打も少ないが、終盤の井上の左アッパーが唯一の有効打か。

【日刊採点】10-9井上


8R

30秒すぎに井上の右ストレートがヒットしたが、ソリスも1分すぎに右を返す。その後はお互いフェイトの掛け合いで手数少ない。

残り30秒、終了間際と井上の右ストレートがクリーンヒット。お互い単発で決め手にかける。

【日刊採点】10-9井上


7R

◆7R

序盤に井上の右ストレートが2発カウンターでヒット。その後の連打でソリスの足が止まる。

中盤以降、ソリスは前進してパンチを振るうガードの上。うまくかわしていた井上は2分すぎにソリスの右を浴びたが単発。

【日刊採点】10-9井上

7回、ソリス(右)にパンチを放つ井上拓(撮影・江口和貴)
7回、ソリス(右)にパンチを放つ井上拓(撮影・江口和貴)

6R

ソリスが左フックをヒットさせ、井上をロープにつめて連打も、井上は後続打をボディーワークとガードでかわす。

中盤以降、井上は下がってカウンター狙いに。残り40秒でソリスの左ボディーブローがヒット。有効打の少ないラウンドも前に出て攻めたソリスが優位か。

【日刊採点】10-9ソリス

6回、笑みを浮かべる井上拓(左)(撮影・江口和貴)
6回、笑みを浮かべる井上拓(左)(撮影・江口和貴)

5R

ソリスが相変わらず前に出て攻める。前半はボディーブローが3発ヒット。井上はガードとボディーワークでパンチをうまく外すが、手数が少ない。

2分すぎにソリスのヒジが当たり、井上は左目尻から流血。再開後もソリスが攻める。

【日刊採点】10-9ソリス

5回、流血する井上拓(左)(撮影・江口和貴)
5回、流血する井上拓(左)(撮影・江口和貴)
5回、流血する井上拓(中央)(撮影・江口和貴)
5回、流血する井上拓(中央)(撮影・江口和貴)
5回、弟拓真が流血し、心配する井上尚(撮影・江口和貴)
5回、弟拓真が流血し、心配する井上尚(撮影・江口和貴)

4R

開始からソリスが井上をロープにつめてラッシュ。右強打を頭部に決める。流れを変えようと積極的に攻める。

2分すぎに井上の右もヒットしたが、手数で上回るソリスがやや優勢か

【日刊採点】10-9ソリス

4回、ソリス(右)にパンチを放つ井上拓(撮影・江口和貴)
4回、ソリス(右)にパンチを放つ井上拓(撮影・江口和貴)

3R

開始から相変わらずジャブの突き合い。中盤にソリスが井上をコーナーにつめて連打も、井上はサイドステップでかわす。

残り40秒で井上の右がヒットも当たりは浅い。手数も有効打も少ないジャッジ泣かせのラウンドに。

【日刊採点】10-9井上


2R

中盤までお互い有効打なし。ソリスはジャブを突いて前に出るが、井上のガードにさえぎられる。

残り20秒で井上の右ストレートがカウンターでヒットしてソリスのバランスが少し崩れる。

【日刊採点】10-9井上


1R

開始から両者慎重にジャブを突き合う。序盤にソリスが大振りの右強打を振り回すも井上はしっかりとガード。

中盤の接近戦でソリスの右ボデーブローがヒット。その後は再びジャブを付き合いでお互い有効打なし。微妙なラウンド。手数でソリスか。

【日刊採点】10-9ソリス

1回、ソリス(右)にパンチを放つ井上拓(撮影・江口和貴)
1回、ソリス(右)にパンチを放つ井上拓(撮影・江口和貴)

◆試合前

試合前セレモニーで君が代斉唱する井上拓(中央)(撮影・江口和貴)
試合前セレモニーで君が代斉唱する井上拓(中央)(撮影・江口和貴)
1回前、兄の尚弥(右)から声をかけられる井上拓(撮影・江口和貴)
1回前、兄の尚弥(右)から声をかけられる井上拓(撮影・江口和貴)