47戦無敗の人気格闘家でプロボクサーに転向した那須川天心(24=帝拳)が白星デビューを飾った。

日本バンタム級2位の与那覇勇気(32=真正)相手に3-0の判定勝ち。ジャッジは59-55が1人、60-53が2人の快勝だった。

リング上で行われた勝者インタビューは次の通り

-会場の皆さま、お待たせいたしました。那須川天心選手です

「こんばんは、那須川天心です、はじめまして。ボクシングファンの皆さん、はじめまして、那須川天心です。今日は本当にたくさんの応援ありがとうございました。そしてまずはじめに、対戦してくださった与那覇選手。与那覇選手的にもメリットはなかったと思うんですけど、こうやって僕のデビュー戦を受けてくれて本当に感謝しています。皆さん、与那覇選手にもう1度、大きな拍手をお願いします」

-プロ初勝利です。名前を呼ばれた時の気持ちや景色は

「初めて6ラウンド(R)やったっていうので。何か、こう試合前も「ホントに俺、試合するんだ」みたいな感じで。こうして大きな舞台を用意してもらったのもあれなんですけど、こうやって6R闘えるっていうのも分かんないじゃないすか。自分の中でずっとフワフワしてるというか変な感覚はあったんですけど、まあ倒せはしなかったすけど、ちゃんとダウンを取って勝てたんで、これでボクサー那須川天心として見てくれるんじゃないかなと思うんですけど、どうですか? 良かったすか? あの、これが限界じゃないんでホントに、まだしっかりとボクシングを始めて半年なんですけど、こっからさらに進化して、で、僕は最高のチームとともに、チーム帝拳や今まで自分がお世話になってたキックボクシングのRISEの代表だったり会長だったり、そして自分の親とか、本当にたくさんのチームに恵まれてるので、そのチームとともに闘って、必ずボクシングでも世界を取ろうと思ってます、はい」

-入場曲から、いつもの曲で会場の気持ちをつかみました

「まあ、やっぱ、YAZAWAっすよね。矢沢さんの曲じゃないと、やっぱ俺じゃないでしょ! って。試合前にいろいろみんなに聞かれたんですけど、これ言ってしまうと、生でいる人とか、見てくれてる人、ワクワクがなくなってしまうと思うんで、あえて言わなかったんですけど、やっぱこの曲が僕なんで、今後もこの曲で、しっかり入場したいなと思います。ボクシング、僕、初めてやったんですけど、演出とかどうとかいうのあったんですけど、でもホントこうやって最高の会場で最高の試合、KOはできなかったんですけど、ちゃんとデビューってことを迎えられることができたんで、ホントに皆さんに感謝しています。マジで、ありがとうございます」

-今日の試合で世界中のファン、会場の期待値もグッと上がった。今後、どのような自分を見せたいか

「まずはこうやって勝ててホッとしてるんですけども、チャンピオン目指していくには、こういう試合じゃダメだと思うんで、しっかりと倒して、みんなにアピールできたらいいと思うんで、まあまだダメージないんで、しっかりと次に向けて、いい試合ができるように生きていくんで。僕は格闘技、マジ、ボクシングだけが楽しみで。半年間、ホントこのためにやってたんですよ。だから、ここで勝ててマジうれしかったですし、みんなも何か、僕が挑戦することによって活力だったり勇気を届けられたらいいと思うんで、俺も頑張りますけど、みんなも頑張って、一緒に日本を、世界を盛り上げていけたらなと思います。はい、今日はこんな感じで終わります。皆さん、応援ありがとうございました! あ、あとそうですね。スポンサーもし良かったら付いてもらえればと思って、今回なしで、新人ということで、なしでいったんですけど、募集してるんで、次もし良かったらお願いします。ありがとうございました」

ボクシングは1戦目だったが、格闘家としてはプロ48戦目の公式戦。「これまでとは違う新しい競技でどれだけやれるか。ボクシングに対する尊敬の気持ちと覚悟を持って戦う。本物の格闘技をみせる」の言葉通り、ボクシングのリングでも無敗を継続してみせた。