UFCウエルター級の佐藤天(たかし=32)がUFC4連敗を喫した。UFC2戦目となるテンバ・ゴリンボ(32=ジンバブエ)とのウエルター級5分3回に臨み、0-3(27-30×3)の判定負けとなった。サウスポースタイルから接近して攻めたが、パワーに押されてケージ(金網)に押し込まれた。背後を奪われてグランドでも苦しめられた。2回には強烈な右ストレートを浴びてダウンし、ゴリンボの長い手足に巻きつかれて脱出するのが難しい展開となった。最終3回の終盤、上に乗ってパウンド攻撃したものの、最終的にジャッジの支持は得られなかった。

20年11月のミゲル・バエザ(米国)戦で一本負け、22年3月のグンナー・ネルソン(アイスランド)戦は判定負け、そして同年8月のブライアン・バトル(米国)戦は右ハイキックで敗れた。佐藤は「完全に後がない。全部大事な試合ですが、この試合は勝って弾みをつけて上へ行くか。本当に…という人生としてもターニングポイントになる試合」と強い決意で臨んだオクタゴンだった。

今回は約7週間前にゴリンボ戦の正式オファーを受け、練習拠点となる米フロリダ州のキルクリフFCで調整してきた。ゴリンボ戦に向け「手足の長さ以外は自分が上回っていると思う。そういう試合をしたい」と技術、パワー、フィジカルを生かして自らの連敗を止める意気込みを示していたが、無念の4連敗となった。