アマ13冠でプロボクシング東洋太平洋フェザー級3位の堤駿斗(23=志成)が元世界王者3人から激励された。

31日に東京・後楽園ホールで同級4位のジョー・サンティシマ(26=フィリピン)との同級王座決定戦を控え、24日に東京・目黒区の所属ジムで練習を公開。シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちなどで軽快な動きをみせた。

堤がスポンサー契約を結んだABEMAのユーチューブ企画で元WBC世界スーパーフライ級王者・川島郭志氏(53)、元世界2階級制覇王者・畑山隆則氏(47)、元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏(51)の見守る中での公開練習だった。元世界王者3人の熱視線に、堤は「緊張しますよね」と苦笑しながら練習メニューを消化した。

堤にとってサンティシマ戦は国内最速となるプロ3戦目での東洋太平洋王座獲得という日本記録がかかる。川島氏が「すごく動きは速いし、無駄がない。勝つだけでなく、あとは勝ち方。お客さんが納得してくれる試合をしてほしい」と言えば、畑山氏は「彼は“ネクストモンスター”の最右翼。ぜひともKOで倒してほしいし、倒し方を覚えてほしい」と期待。最後に竹原氏も「彼は完封できるボクサー。あとはファンにみせるボクサーに変わるかみたい。倒しにいくボクシングすればKOで勝てると思う」と激励した。

元世界王者3人から「みせる」「KO」のキーワードで勝利とともに試合内容にもゲキが飛んだ堤は「そこも意識して試合で乗り越えて合格点だと。倒して勝てれば100点。完封したら合格点。それを目指して1回1回大切にして勝ちたい」と気持ちを引き締めていた。