プロボクシング前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位井上尚弥(30=大橋)が15日、横浜市内の所属ジムで公開練習を行った。4階級制覇を目指して25日に東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)に挑む。 デビュー当時から「適正階級はスーパーバンタム級(リミット55・34キロ)」と豪語してきた大橋秀行会長(58)は「この階級が一番強い。やっと証明できる」と勝利を確信していた。
井上がライトフライ級(同48・97キロ)でデビューした当時から、大橋会長は「井上は4階級上のスーパーバンタム級が適正階級」と周囲に公言してきた。「ライトフライ級時代からスパーリングでフェザー級(同57・15キロ)の相手を倒していた」という底知れぬパワーがその理由。バンタム級(同53・52キロ)に上げてからは、実に約10キロも重いスーパーライト級(同63・50キロ)のスパーリングパートナーも倒していたという。
「階級を上げると、逆にスピードとパワーが生きてくる特殊な選手という印象があった。これまでは減量すると試合でスパーリングほど強さを発揮できなかったが、それでもすごいと言われていた。その意味で自分はずっとスーパーバンタム級が彼の適正階級だと思っていた。やっとこの日がきた」(大橋会長)
最終調整を見てそれは確信に変わったという。「バンタム級時代は苦しいそうだった。それが、たった1・8キロ増えただけで全然違う。背中の筋肉の付き方も全然違う。すごい盛り上がり。バンタム級時代とは全然違う」と、大橋会長は史上最強の井上を期待していた。【首藤正徳】

