プロボクシングWBC、WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチとなる統一王者スティーブン・フルトン(29=米国)-同級1位井上尚弥(30=大橋)が25日、東京・有明アリーナで開催される。

試合会場に来場予定のWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)が日本到着前、米専門メディアの取材に応じ「リングサイドで私が見ることになる2人のファイターにメッセージを送りたい。この勝者が次戦で私と対峙(たいじ)しなければならない」と4団体王座統一への野望を明かした。

4月8日、米テキサス州サンアントニオで、それまで無敗の統一王者だったムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に判定勝利し、世界2階級制覇王者&統一王者となった。既にWBAからは次戦で4団体王座統一戦を承認されている。IBFの指名挑戦者だったタパレスだけに同団体からも統一戦が許可される可能性が高い。

タパレスはフルトン-井上戦の勝敗予想について「私はリアルに五分五分の戦いだと見ている」との見解を示す。その上で井上について注目しているようで「どちらのファイターにも独自の長所と短所があると思う。しかし最終的には井上が勝つ方法を見つけると思う」と付け加えた。17年4月に大森将平、19年12月の岩佐亮佑、そして21年12月には勅使河原弘晶と日本選手とも対戦しているだけに、日本人ボクサーの強さを熟知。それだけに井上の計り知れない強さを警戒しているようだった。