ボクシング興行「3150FIGHT」を手がける亀田興毅ファウンダー(36)が4日、大阪市内の六島ジムで会見した。

8月11日にエディオンアリーナ大阪で開催する「3150FIGHT」のメインで予定していたIBF世界ミニマム級王座統一戦で暫定王者・重岡銀次朗(23=ワタナベ)が足の負傷のため、延期になった経緯と実施する興行について説明した。

興毅氏は「世界戦はなくなったが、中身は濃い興行になる。すべてがメインを張れるカード。出場する全選手にお願いしたい気持ち。頑張って盛り上げてほしい」と話す。

興毅氏らしい手を打つ。消滅した世界戦に代わって、メインに昇格させるのが日本スーパーバンタム級6位の中川麦茶(34=一力)と日本フェザー級13位亀田京之介(24=ハラダ)の56・0キロ契約8回戦のノンタイトル戦を昇格させるという。

中川と京之介は7月12日の都内での初顔合わせで、会場を破壊するほどの大立ち回りを演じた。それに注目したのが米国のスポーツ専門チャンネル「ESPN」で中川と京之介の試合をライブ配信するオファーがきたという。

興毅氏は「世界戦ではありえるけど、ノンタイトルでこんなんありえん。それだけ注目されているということ。3150FIGHTはより話題性のあるカードを重視する。とにかく見てほしいから」と話した。

重岡銀次朗の兄、WBC世界同級暫定王者の優大(26=ワタナベ)に関しても、王者パンヤ・プラダブシー(タイ)との統一戦に向けて日本時間5日(メキシコ時間4日)の入札に参加。興行権を得れば、今秋に東京都内で兄弟ダブル世界王座統一戦を実現させる。

興毅氏は「この状況でどれだけ視聴者数を獲得できるか。ファウンダー目線で楽しみにしたい」と不運続きを吹き飛ばすように強気に語った。【実藤健一】