海外プロレス報道の草分け的存在となるプロレスライターの吉澤幸一さんが死去した。

7月29日午前3時8分、心不全のため長野・諏訪市の自宅で息を引き取った。74歳だった。17年夏ごろから持病だった心臓疾患が悪化し、闘病生活を続けていた。葬儀は8月2日、遺族の意向により家族葬で執り行われた。

吉澤さんはテレビ局勤務だった父から譲り受けたプロレスチケットで幼少期から興行を観戦してプロレスに没頭。20代から本格的に取材活動を始めた。流ちょうな英語を駆使し、外国人レスラーとの交流も深め、ザ・デストロイヤー、スタン・ハンセン、ドリー・ファンクJr.、テリー・ファンク兄弟の「ザ・ファンクス」らレジェンドとの信頼関係も厚かった。

WWEからインディー団体まで海外プロレスにも精通し、ゴング誌などでプロレスの連載をやコラムを担当していた。ライターとしてだけでなく、敏腕カメラマンとしても活動。東京ドーム大会など首都圏開催のビッグマッチなども精力的に取材し、日本プロレス界のニュースを海外に発信していた。