ライト級準決勝で、人気アイドルグループSexy Zone菊池風磨の弟でプロボクサーの菊池音央(ねお、20=新日本木村)がプロ初勝利を挙げて決勝進出した。

古川光治(32=伴流)との同級4回戦に臨み、2-0(38-38、39-37×2)の判定勝利。序盤から左フックで先制すると、3回には古川の右フックを浴びるなど激しく打ち合った。最終4回には右アッパー、ワンツーから左フックを連打しながら前に出た。最後は偶然のバッティングで左目上をカット。流血しながら初白星をつかんだ菊池は「手数が少なかったので負けたかと…。もっと良い勝ち方をしたかったので少し悔しい気持ち」と言いながら安堵(あんど)の表情を浮かべた。

11月3日の東日本決勝にコマを進めた。15日の別ブロックの準決勝、村上雄哉(26=元気)-西畑直哉(24=竹原慎二&畑山隆則)戦の勝者と対決する。菊池は「とりあえずリセットして今日の課題に取り組みたい。目標は全日本新人王です」とキッパリ言い切っていた。

菊池は今年3月、新村康行(SRS)との64・5キロ契約体重4回戦でプロデビューしたものの、スタミナ切れで判定負けを喫していた。当初予定されていた7月の東日本新人王初戦は相手選手の棄権で中止に。代わりにライト級で日本王座挑戦経験もある元日本同級ランカー、ジロリアン陸(35=フラッシュ赤羽)との特別スパーリングを披露し「新人王を取ります!」と目標を掲げていた。