無敗の格闘家で、今年4月にボクシング白星デビューを飾った東洋太平洋スーパーバンタム級8位那須川天心(25=帝拳)が2連勝を飾った。メキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマン(27)との8回戦に臨み、計2度ダウンを奪って3-0の判定勝ち。狙ったKOこそ逃したものの、メキシコ王者から1回に左ストレート、7回には右フックでダウンを奪取。ジャッジ3人がフルマーク(80-70×3)の大差判定による白星で、ボクサーとしての進化をみせつけた。

試合後の那須川の会見の一問一答は以下。

 

-試合を終えて

お疲れ様です。無事に2戦目を勝つことができて多少、ホッとしてるんですけど。やっぱり課題というか、まあ、次に進むステップが見えたので、自分的にはまだまだ、これから成長できるなっていうのはある。成長した姿も見せることができた。どんどん、経験を積んで、もっと強くなっていきたいなと思います。

-リング上でもコメントしていたが、倒しきれなかった原因は

前回と比べて、どっしり構えたり、自分の思った動きもできるようにはなってきたんですけど、やっぱこう、どうしても…。1回にカウンターでダウンをとったじゃないですか。そこから、相手が何もしてこない時に、迷っちゃうというか、どうやって攻めようみたいな。打って打って、出してきたのを合わせてというスタイルを、今回は練習してたんで。そういうスタイルだけになってしまったのが原因なのかなって。まあ、次の課題というか。前回とは違う目標が見えたので、まだまだ強くなっていいけないかな。

-左のボディがきいて、相手が下がり、あそこが(KOの)チャンスだったが、詰めが甘いというか

そうなんですよね。パンチを打ったら、左手が稲妻が走って、どうしようみたいな感じにずっとなってました。ちょっと痛くなっちゃったっすね。今、握れないんですけど、そういうのもありつつ、迷いがあったっていうのはあります。そういうのも含めて試合だと思うので。左が打てないんだったらもっと右打って。いろんなパターンを組み立てるのは次、しっかりとできるように。前向きな次の課題ですかね。

-チャンピオンベルトを取るという目標は、今回の勝利でどれくらい近づいたとか

内容的には、本当に苦戦っていうこともなかったと思うんで、圧倒はできたと思うんですけど。ただ、お客さんがいる以上、しっかり勝ちたかったなっていうのはあります。次はしっかりと倒せるように。目標が明確に見えたので。やっぱり、ボクシング、おもろいなというか、自分の中で、もっと強くなれると思えたんで。8ラウンドやっても、正直、その、スタミナが切れたとかはなかった。

-今後、こんな試合を組んでほしいというリクエストは

強気のマッチメークを僕はやりたいなと思います。

-ボクシングファンやメディアの評価をどう受け止めている

正直、そうですね、なんとも思わないですね。格闘技デビューしてからずっと言われてるんで。自分がただ強くなりたい、最強になりたいっていうのが、キックデビューの時からずっとあるんで。それについてきてもらえればうれしいですし。ポジティブな評価であっても浮つくことはないですね。

-最後の、幻のダウンについて

あれはどうなんですかね。結構、当たってはいました。あれで倒して終わってたらいいなっていうのはあったんですけど、なかなかうまくはいかないですね(笑い)。でも、見せ場はちゃんと作れたかなって思うので。

那須川天心メキシコ王者に大差判定勝ち!中谷潤人が大差判定で初防衛、拳四朗とダブル世界戦/速報