日本ムエタイ界の至宝”梅野源治が、あらゆる“敵”との戦いを制した。

苦難はいつも通り、入場シーンから始まった。入場曲がいったんストップ。暗闇の中、客席の一部にスポットライトが当てられた。そこにいたのは、梅野の名言「YAVAYだろ」といじった「hy4_4yh(ハイパーヨーヨー)」。隣には梅野の美人嫁が「妻梅」と紹介された。

すぐさまハイパーヨーヨーの曲が流され、梅野は困惑した表情を浮かべるしかなかった。調子を狂わされたが、判定2-0で勝利。試合後にマイクを握ると「言いたいことたくさんありすぎるが、1つだけ。おいRIZIN。お前ら本当にいいかげんにしろよ。前回はセコンド、今回は妻梅か。限度をしれよ。こいつらマジ、YAVAYだろ」と怒り心頭だった。

相手は斉藤祐斗だけではなかった。まして、両腕の筋断裂(片方が部分断裂、片方が筋断裂)で力が入りづらい状況での試合。試合後のインタビューでは、RIZINへの怒りが収まらなかった。「試合の感想の前に、お前らまたやったな。入場またやったな、と。何回やるのかな。今度は人の奥さん使ったのか。本当にふざけているな」とRIZINスタッフをにらみつけた。

「妻梅」は、やはり梅野の美人嫁だったことを認めた。「RIZINにだまされたのか、でも試合前にそんな素振りはなかった」と驚きを隠せなかった。「妻も妻梅のうちわを持っている…。何を信じていいのか、分からない。戦うやつが多すぎる、敵が多すぎる。曲からライブ、セコンド、奥さん、試合で戦って、記者からもバカにされているのか…」と困惑した様子だった。「(演出の)佐藤大輔ですか? 連絡取り合っていたRIZIN映像の小林ですか?」。“真犯人”探しは、まだ時間がかかりそうだ。

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