「俺がDDTだ」。KO-D無差別級選手権試合は、挑戦者・上野勇希が王者クリス・ブルックスを破り、第82代新王者に輝いた。

30分の激闘を戦い終え、クリスからベルトを巻いてもらうと「DDTに来てくれてありがとう」と感謝を伝え、両手を高く突き上げた。「なれると思っていなかったチャンピオンになることができた。みんなありがとう」。ファンへの感謝を忘れない上野らしく、痛めた足を引きずりながらもファンとハイタッチをしながら花道を引き揚げた。

多くのファンが頂点に立つ上野の姿を待っていた。序盤からクリスのダイナミックかつスピーディーな技に圧倒された。場外でテーブルに打ち付けられても、パイプ椅子をたたきつけられても立ち上がった。「上野~」の声援が飛び交う中、気力だけでカウント2で返し、耐え続けた。終盤流れをつかむと、強烈なラリアットでクリスを1回転させ、コーナートップからの豪快なムーンサルトを決めた。

“DDTのプロレス”を見せつけたかった。この日は赤井沙希の引退試合などもあり、ノア丸藤正道や、新日本高橋ヒロムなど、他団体の選手が多く参戦。「メインでDDTの戦いをどれだけぶつけられるか」と覚悟を持って挑み、苦しみながらも最高の戦い、最高の結果で大会を締めた。

これからはチャンピオンとして団体を背負う。まずは公言通り、竹下幸之介を挑戦者として指名するつもりだ。「DDTは強い最高の団体。僕が一生懸命世界に伝えていく。もっと強くなってもっとDDTになる」。夢はすべての試合で会場を満員にすること。「僕に期待して欲しい」。新王者となった上野が、世界一のDDTを作り上げていく。