挑戦者の同級1位・川満俊輝(28=三迫)が、王者・大内淳雅(38=姫路木下)を2回1分TKOで下し、新王者となった。

1回から左右のフックを軸に圧倒。2回に連打を浴びせて、レフェリーが試合を止めた。ベルトを巻いた川満は号泣。「ありがとうございます、みなさん。(応援が)本当に力になりました」と人目をはばからず泣いた。

21年7月に現IBF世界ミニマム級王者・重岡銀次朗(ワタナベ)のWBOアジアパシフィック同級王座に挑み、2回TKO負けでプロ5戦目で初黒星を喫した。「負けて、クソーッと思ってボクシングを辞めたい気持ちだった。でも、三迫ジムのみなさんのおかげでタイトルマッチに戻れて日本のベルトをとることができて本当にうれしい」と言った。

同王座は4年前、ジムの先輩の堀川謙一が保持していた。堀川が練習相手を務め、アドバイスも送ってくれたという。沖縄・宮古島から夢を抱いて上京してきた川満は「強いチャンピオンになって、輝いていきたい」と誓った。