WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)が史上2人目となる2階級での4団体統一に成功した。WBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)と4本のベルトを懸けて拳を交え、10回1分2秒、KO勝ち。4回に連打でダウンを奪うなど、ダメージを蓄積させて倒した。テレンス・クロフォード(米国)に続き、史上2人目の快挙を成し遂げた。クロフォードを上回る最速(5年7カ月)で達成し、区切りの10本目となる世界ベルトを獲得した。

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海外の有識者も井上の勝利をたたえた。米国で最も権威のあるボクシング雑誌「ザ・リング」の編集長ダグラス・フィッシャー氏はSNSで「モンスターはついに10回、タフで注意深いタパレスを捕らえてKO勝ちを収め、スーパーバンタム級統一王者となった。タフだったタパレスにも賛辞を送りたい」と両者を称賛した。また著名ライターのダン・ラファエル氏も「井上はタイトル戦で21勝0敗19KO。素晴らしいファイターだ」「92歳のボブ・アラム氏が井上の勝利を喜び、拳を突き上げた」などと記した。

井上尚弥が史上2人目の2階級4団体統一!テンプル破壊しタパレスを10回KO/ライブ詳細