プロボクシング史上2人目となる2階級での4団体統一に成功したWBAスーパー、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)に向け、次期挑戦者に内定する元王者2人が宣戦布告した。WBAの指名挑戦者は前WBAスーパー、IBF世界同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(29=ウズベキスタン)、WBCの指名挑戦者は元WBC世界同級王者ルイス・ネリ(29=メキシコ)に決定済み。井上が4団体統一を成功した後、2人はそれぞれSNSで挑戦意欲を示した。

次期挑戦者として浮上している元世界2階級制覇王者ネリは自身のX(旧ツイッター)を更新。米プロモート大手トップランク社が井上の4団体統一を祝福するポストを引用しながら「日本でお会いしましょう。メキシコVS日本」とつづり、優勝カップのスタップを4つ並べた。今年2月、米ポモナでアザト・ホバニシアン(アルメニア)とのWBC同級挑戦者決定戦に臨み、10回にダウンを奪うなど11回TKO勝ちで次期挑戦者となった。11月のWBC年次総会(ウズベキスタン・タシケント)で同団体マウリシオ・スライマン会長から正式に井上-タパレス戦の指名挑戦者を命じられている。

WBAの次期挑戦者となっているアフマダリエフは「(井上とは)素晴らしい戦いになるだろう! 井上は真の王者だが、私は彼がこれまで対戦した誰よりも賢く、優れており、強いです!。やりましょう、チャンピオン!」と自身のX(旧ツイッター)で意欲。アフマダリエフは今月17日、米グレンデールで開催されたケビン・ゴンサレス(メキシコ)とのWBA世界同級挑戦者決定戦に臨み、6回に2度、9回にもダウンを奪って攻め込んだところでレフェリーストップによる8回TKO勝ちを収めていた。