4日に東京ドームで開催される新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 18」の前日会見が3日、都内で行われ、IWGP世界ヘビー級選手権を戦う挑戦者・内藤哲也(41)と王者SANADA(35)も出席した。

まず内藤が「しゃべるって言われたら、逆にしゃべりたくなくなるらしいSANADA、今日もノーコメントで頼むよ、絶対にしゃべるなよって言えば、しゃべるってことだろ。この後一体何を語るのか楽しみにしてるよ」と王者を挑発。そして「人を楽しませるためには、まずは自分自身が楽しむこと。明日の東京ドーム大会という、もう2度と戻らないこの瞬間を目いっぱい、楽しんできたいと思います。そして東京ドームでの(デ・ハポンの)大合唱、明日、4年前の忘れ物を取りに行ってきたいと思います」と意気込みを語った。

一方、寡黙で知られるSANADAだが「今日はしゃべらせていただいてもよろしいでしょうか?」と切り出して、この一戦にかける思いを言葉にした。「東京ドームのメインイベントに立つっていうのは初めてで、ドームのメインイベントに立てるのは限られた人しかいないですし、ドームのメインイベントで試合するっていうのは、1つの目標でした」と感慨深げに話し、そして対戦相手の内藤について言及。「もともとは2005年の、今から19年前の入門テストで、そのときに落ちたのがSANADAで、そのときに受かったのは内藤哲也で、そこからいろいろあったんですけども、常に内藤哲也には一歩先、いやそれ以上行かれてたかなと思ってて。去年は自分はチャンピオンにもなったにも関わらず(プロレス大賞の)MVPを内藤さんに取られて。ずっと劣等感を持ってました」と告白した。

SANADAは4日の決戦へ向け「明日の東京ドームメインイベントで、全ての意味を込めて、ちゃんと勝って、その劣等感を忘れたいっていう表現がいいのか分からないですけど、良い意味で自分の気持ちを塗り替えたいなと思っております」と決意表明した。【千葉修宏】