プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上拓真(28=大橋)が約4年半ぶりとなる4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(30=大橋)との同時世界戦に向けて自らゴーサインを出した。24日、東京・両国国技館で同級9位となる元IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)を9回KO撃破。一夜明けた25日には横浜市の所属ジムで所属ジムの大橋秀行会長(58)、父真吾トレーナー(52)とともに記者会見に出席した。

2度目防衛戦はWBAからの指名で、同級1位石田匠(32=井岡)の挑戦を受けることが規定路線。井上は「ダメージはない。気持ちはこのまま突っ走りたい」とすぐに練習再開する姿勢を示した。兄尚弥(30=大橋)が5月6日、東京ドームでWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦(WBAスーパー、IBF初、WBC、WBO2度目)に臨むことで調整中。来月中には発表される予定だ。井上は「同じ日に試合をやるというのは、お互いが一緒に切磋琢磨できる。お互いが高めあえるのがいい」と、19年11月以来、約4年半ぶりとなる井上兄弟同時世界戦出場に前向きだ。

前回、WBC世界バンタム級王座統一戦で、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に判定負けし、兄弟同時防衛成功はならなかった。井上は「自分はもう負けられない。(兄弟同時防衛成功を)達成するまで負けられない」と強い決意を示した。