「サラリーマンボクサー」として知られるIBF世界フェザー級1位阿部麗也(30=KG大和)が米国での世界初挑戦に向け、前日計量を1発クリアした。3月2日(日本時間3日)に米ニューヨーク州ベローナで同級王者ルイス・アルベルト・ロペス(30=メキシコ)に挑戦する。1日(同2日)、同地で前日計量に臨み、125・3ポンド(約56・8キロ)でパスしたロペスに対し、阿部は125・8ポンド(約57・0キロ)でクリア。所属ジムを通じ「計量も無事クリアして、絶好調です。あとは明日、ロペスをぶっ倒して必ずベルトを日本に持って帰ります」と決意を示した。

計量後、約10秒間のフェースオフ(にらみ合い)に臨むと、後方にいるラウンドガールが持ったIBFベルトを指さし「俺のもの」とばかりに自らの右胸をポンポンとたたきながら笑顔で王者を“挑発”。ロペスからも笑いながら首を横に振られ、人さし指を立て「ノーノー」と応じられた。最後にガッチリと握手も交わし、健闘を誓い合った。

昨年4月、元世界王者キコ・マルチネス(スペイン)とのIBF世界同級挑戦者決定戦に判定勝ちし、次期挑戦権を手にした。約11カ月ぶりのリングが初の海外マッチ、待望の世界初挑戦となる。24日に所属ジムの片渕剛太会長ら陣営、家族らと渡米し、関係者を通じて確保した現地のボクシングジムで最終調整してきた。

阿部は大手自動車部品・建築機械部品メーカー、プレス工業の藤沢工場に勤務しながらプロボクサーとして活動。会社では作業着姿で8時から17時まで主にトラック部品を作る。ジムワークは20時から約2時間程度。KG大和ジム入門時はフィットネス会員だった。約10年間、就業後に練習するスタイルで世界初挑戦までたどり着いた。