現ISKA世界ライト級王者で、K-1世界3階級制覇王者のキックボクサー武尊(32)が2日、現役続行を明言した。都内で初の自著「ユメノチカラ」(徳間書店)発売を記念したイベントを開催。今の夢について聞かれると「早く(けがを)治して、復帰戦を行うことですね」と語った。

今年1月28日の「ONE165」(有明アリーナ)でONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9に挑戦。判定0-3で敗れた。相手の強烈なキックで足や腕を筋断裂し、左膝には2カ所の骨折が見つかった。だが筋断裂はすでにほぼ完治。パンチなど上半身の練習は再開している。

スーパーレック戦を観戦したK-1の“後輩”与座優貴が「いつかは自分がやり返したい」と敵討ちに名乗りを上げた。武尊は「うれしいっすよね。そうやって敵討ちしたいって。でも僕はまだ現役なんで。現役中に自分でやり返したい」。自分の力でリベンジすると意気込んだ。

スーパーレック戦では「プロになって初めて完敗したなっていう気持ちになったんです」。だがそれが心に火を付けた。「今まではどこかで『負けてない』っていう気持ちがあったり、『あと1ラウンドあれば勝てた』とか思うことが多かったんで。でも今回は本当に完敗した。それがもっと強くなりたいと思うきっかけにもなりました」という。

武尊は、今後対戦したいと考えているONEフライ級ムエタイ世界王者ロッタン・ジットムアンノンや、スーパーレックに勝つため「(前回と)違う方法で強くなる方法があるんだったら、そういうのもやっていきたいなというのは思ってる」。自分をさらなる高みに持っていくため、新たな可能性も模索していく。【千葉修宏】