新日本プロレスのタイチ(43)が、戦友オカダ・カズチカ(36)が去った新日本で頂点を目指すことを誓った。

内藤哲也(41)の持つIWGP世界ヘビー級王座に挑む覚悟を披露。また、運営する「聖帝タイチのゲーム実況チャンネル」の登録者目標を10万人に設定。レスラーとYouTuberの二刀流成功に自信を見せた。

 

2月24日、タイチの地元・北海道の札幌大会で、万雷のオカダコールを背に受け、オカダ・カズチカが新天地へ旅立った。08年4月。オカダの正式な新日本デビュー戦の相手は、当時“石狩太一”という名のタイチだった。2年後の1月にはタイチのメキシコ遠征とオカダのアメリカ遠征が同時に記者発表され、それぞれ1人で、地球の裏側の武者修行を経験した。

タイチ 日本が夜中で誰とも連絡が取れない時間に、スカイプを使って2人でめちゃめちゃ(オンライン)ゲームをした。ボーリングとか、パズルとか、軍艦で打ち合うとか…。どっちかがくたばるまで。縁があるんだろうね。(新日本での)デビューのころは勝てたけど、彼がレインメーカーになってからは、1度も勝てなかった。最初に肌を合わせた時に『とんでもないやつが出てきた』とは思ったけど、負けっぱなしでいなくなるのは悔しいな。

新日本プロレス最高峰のIWGP世界ヘビー級のベルトを、今はこちらも縁の深い内藤が持つ。メキシコ遠征中には現地の道案内やスペイン語の指導を受ける代わりに、毎食のようにご飯を内藤におごった。「内藤も抜群のセンスで、トップスターになると見込んでいた」(タイチ)と評価はするが、これまでの対戦成績からも、オカダほど歯が立たない相手ではない。

タイチ ベルトはジャスト5ガイズ(J5G)のSANADAや(上村)優也に獲ってほしいな、と思ったりもしていたけど、どっかで挑戦したい。(以前王者だった)鷹木信悟を(2月24日に)倒したし、(ベルト挑戦に向けて)発言権が出てきたかなと思う。(現王者の)内藤には結構勝ってるしね。ユニット(J5G)としても1番上に行きたいし、タイミングとチャンスがあれば、IWGP世界ヘビーを狙います。

もう一つのターゲットはYouTubeチャンネルの10万人登録達成だ。基本はロールプレイングゲームの『原神(げんしん)』の実況中継だが、時には試合やCM撮影の舞台裏など紹介。現在約4万2000人のファンが登録する。

タイチ YouTubeにもプロレスと同じぐらい命をかけている。目指すところは(10万人登録者がもらえる)銀の盾。そのためにはリング上とYouTuberの二刀流で頑張らなきゃ。両方を評価してもらって、将来は北海道のローカル番組にも出たいね。

6月15・16日に再び札幌で2連戦、9月にも北海道ツアーが行われる。3月6日開幕のNEW JAPAN CUP(NJC)優勝の副産物は、IWGP世界ヘビー級挑戦権。NJCで頂点に立ち、王者からベルトを奪えれば、その後の故郷凱旋(がいせん)が、夢物語ではなくなる。

タイチ 北海道は地元なんで特に大切だし、帰ってくればラーメンてつやに行くし、みよしのの餃子を食べる。現役の北海道出身レスラーで(力が)1番上なのは俺だっていう自信はあるから、帰ってくる時に『それなりの勲章(タイトル)がほしい』ね。オカダのようなスターが抜けると、絶対に新しいスター選手が出てくる。それが俺って可能性もゼロじゃない。

 

◆タイチ 1980年(昭55)3月19日、石狩市生まれ。岩見沢農高で本格的にレスリングに取り組み、総体出場。02年に全日本プロレスでデビュー。フリーを経て09年から新日本プロレス所属。主なタイトルはIWGPジュニアヘビー級タッグ王座、NEVER無差別級王座、KOPW2023。得意技はブラックメフィストなど。177センチ、100キロ。