プロボクシング日本スーパーフライ級王者の高山涼深(27=ワタナベ)が挑戦者の「青カラー」で2度目防衛戦に臨む。25日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル114大会のメインイベントで同級1位の古谷昭男(26=六島)の挑戦を受ける。24日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者ともにリミット(52・1キロ)でクリアした。

ブルーのカラーとなったコーンロウのヘアスタイルで登場した高山は「赤コーナーですけれど、挑戦者の気持ちで。コスチュームも青色系にしました」とチャレンジ魂を燃やした。当初は昨年12月にV2戦が予定されたが、練習中に左中指骨を疲労骨折して中止に。約2カ月ほどジムワークを離れ、練習再開は年明けに入ってからだったという。現在、同級の世界ランクでもWBCとIBFで13位に入っている。高山は「今回、大事な試合になる。しっかり国内で地に足をつけて認めてもらえるボクサーになっていきたい」と冷静な口調で意気込んだ。

一方、挑戦者の古谷は3度目のタイトル挑戦となる。22年2月、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王座決定戦で橋詰将義(角海老宝石)に敗れ、23年2月には当時のWBOアジア・パシフィック同級王者中川健太(三迫)に敗退。今回も同じ後楽園ホールでのタイトル挑戦となる。古谷は「次は18戦目。後楽園ホールは居心地がよくて緊張もしない。ここで明日、勝ちたい」と気合を入れ直した。

また5月4日にはエディオンアリーナ大阪で同門となるIBF世界バンタム級1位西田凌佑が同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に挑戦する。古谷は「粘り強く戦い抜き、西田さんにつなげていけたら」と必勝を誓っていた。