4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が防衛(WBAスーパー、IBF3度目、WBC、WBO4度目)に成功した。WBO世界同級11位金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)の挑戦を受け4回2分25秒KOで勝利。歴代単独2位となる4団体統一王者としての3度目の防衛成功となった。歴代1位はサウル・アルバレス(メキシコ)の4度防衛まであと「1」に迫った。
会見での一問一答は、以下の通り。
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-試合の感想は
疲れました。これは試合で疲れたというよりも、この2カ月間いろいろあった。中止、対戦相手の変更、肉体的ではなく、精神的に、結構きつかった。それがこうやって無事に勝つことができて、終えることができて、肩の荷がおりたというか。どっと疲れがきました。
-調整期間が延びた分、調整もうまくいったということでしたが、リングではどうだったか。
動き自体も悪くなかった。その感触は、すごくよかったなあと。これはまたひとつの調整方法として、自分の中で取り入れていきたいなと思いました。
-4回KO勝ち。自身の評価は
相手あってのボクシングですし、今日は相手に対して、いいボクシングができたのかなと思います。
-金の印象は
印象ですか。うーん。どうですかねえ。うまさもありましたし、そういう全てが分かる前に終わってしまったというのが、ひとつ、いい方としては合っているのかなと思います。
-最後のKOシーンはいけるという手応えがあったか
そうですね。手応えは結構、最初の方からあったので。それをどういうフィニッシュにつなげるか、を考えていました。
-春にラスベガス、サウジアラビアという話も出ましたが、改めて今後は。
あらためて、というか。今、ここでお話できることはあまりないので。試合が終わったばかりなので。この後、大橋会長と話していきたいなと思います。
-パウンドフォーパウンドとして、今後について教えてください。階級を上げる予定などはあるか
すぐに上げるということはないと思います。まだスーパーバンタム級で戦わなきゃいけない相手もいますし。そのあたりはどうなるのか。そこも大橋会長と話しながら決めていきたいと思います。
-金が「こい、こい」と手招きしたが、ポーズを見て火がついたか
ちょっとムッとはしましたけどね。そのぐらいですかね。絶対、倒してやろうと思いましたね。「そんなことしなきゃいいのに」と思いながら、試合をしていましたね。
-この2カ月のきつさというのは、不安ですか、(いい試合を)みせないといけないというプレッシャーですか。
見せなきゃいけないというプレッシャーではなくて、12月24日に向けて、まず全力で仕上げていた。10日前に延期。1週間ぐらいは何も考えず過ごして。また1カ月で、全力で仕上げる。自分自身、必死にトレーニングをやっているので。やっている時は思わなかったけど、こうやって終わってみると、どっと疲れたなと感じました。
-2回に不用意な1発をもらったが、その理由は
正直に言いますと、金選手の試合はざっと見たぐらいなので。あとは自分のキャリアと引き出しと、を信じて戦おうと思っていたので。(パンチの)軌道とか把握はできてなかったので、ああいうパンチをもらったかなと思いますね。
-リング上でボクサーとしての完成度は測れない、という発言があった。どのようなボクシング人生を描いているか。
描いているボクシング人生というのは、まだわからないですね。この先にどんなボクシングドラマが待っているか、わからないので。引退した時に自分がどう感じるかを、大切にしながら、やっています。
-延期、挑戦者の変更、武居選手のけが、とイベント自体も異例づくめだったが、メーンイベンターとしてどうだったか。
自分も今日、どうなるか、すごく不安の中でリングに上がった。リング上から見渡した景色は、対戦相手の変更、日程の変更、という中、多くののファンの方が足を運んでくれていて、すごく自分はうれしく思った。これでメーンイベンターとしての責任を果たせたのかなと思いました。
-大橋会長と井上真吾トレーナーもひと言ずつお願いします。
大橋会長 先ほども井上が言っているように、疲れた、ということで。自分もすごく疲れた。長い1カ月でした。携帯が鳴ると恐怖症になってしまって。大変でした。実は金選手のリザーバーもいたんですが、体重オーバーでこれなくなって。井岡選手の相手がインフルエンザということがあったので、2月6日にも(この会場を)借りていまして。インフルエンザになっても、試合ができるように整えて。苦しいというか、大変長い月日で。自分もですが、井上尚弥もこの経験はなかなかできるものじゃないので。またモンスターになっていくんじゃないか。今日の試合はとてつもなく大きな試合だったと思う。
井上真吾トレーナー 延期からのぎりぎりでまた選手が変わって、ヒヤッとする場面もあったけど、4回に倒すことができて本当に良かったなと思います。

