立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は3月29日に東京・両国国技館で今年最初のビッグマッチ「RISEエルドラド2025」(ABEMA PPVで全試合独占生中継)を開催する。

同大会から開幕する「RISEワールドシリーズ2025-61.5キロトーナメント」でぶっちぎりの優勝をもくろむのがRISEライト級(-63キロ)王者・中村寛(28=BK GYM)。他の出場選手について「自分と比べればレベルが低い」と自信を見せる“人獣”に話を聞いた。(聞き手・千葉修宏)

-Xで見ましたが、先ごろ自宅に「ホームジム」をつくったそうですね

「(マシンを使っての)フィジカル、有酸素、心拍数を上げるやつ…。まあサーキットトレーニングと、自宅でできるサンドバッグって感じですね。基本的に“1部練”ができる、自主練ができる場所として一部屋つぶしてつくりました」

-格闘技に100%集中できる環境がかなり整ってきたという感じですか

「スポンサーさんだけじゃなく、どんな形であれサポートしていただいている方々が50社以上いるので。そういった方々の気持ちと、あとファンの皆さんとか、ファンクラブの応援してくれているみんなの気持ちが形になり始めているので。それで格闘技と向き合って、格闘技にどんどん投資していって、より良い環境をつくっているという最中です」

-これまで選手として実績を積み上げてきたと思いますが、より格闘技に向き合わなくては、と思ったのはなぜですか

「人として成長していく上で、どうしても多責(失敗や過ちの原因を他人のせいにして責めること)になった時に、人生うまいこといかないことが多いんで。格闘家になるのも自分で選んでるわけじゃないですか。何事もすべてが自分の責任で今があるということをしっかり(自分の中に)落とし込んで、格闘技と向き合うべきかなと。タリソンとどつきあいした時(24年6月)ぐらいに、それを課題にし始めて。今はもう当たり前のようにやるべきことやって、っていう毎日をしっかり送れています。環境のせいにもしたくないですし、できる限り(環境を)良くして」

-今までは多責にしてしまうこともあったということですか

「今やから認められるのは、他責になっていることをちゃんと認められていなかったかな。自分で責任を持ってやっている時ももちろんあるんですけど、ここぞっていう時に自分で(多責になっていることを)認められてない。自分の誤った判断とかを認められてなかったりとか、心のどこか、行動とかで人のせいにしてたりとか。人間って自分の弱いところとか欠点を認めたくないもんじゃないですか。それをもっとちゃんと理解してっていう感じです」

-技術的にはどのあたりが成長してきましたか

「僕の今の持論ですけど、心技体って、技術とかフィジカルとかは別にやればやるほど上達したりとか、知識として身についたりとかしていくと思うんですけど、心の部分や人間力は関わる人にもよりますし、責任感でも変わりますし、そういうのが結構、関係してるんじゃないかなって思ってて。人として大きくなれば、格闘家としても大きくなると思うし。今なんかこう精神的に成熟しました」

-61.5キロトーナメントですが、やはりメンバーを見てもワクワクしますし、レベルが高いなと思います

「そうですか。でも別にあおったりとかじゃなくて、客観的に見てレベル低いなと思います。自分と比べての話ですけど。でも相手が誰であれ、今の精神的に成熟した中村寛が圧倒的なその力を示して、ちゃんと仕事として、ビジネスの1つとして“作品”を作っていきたいので。そういう意味ではすごく楽しみですね。まあ、すごい成長したんですよ、とりあえず(笑い)。アート、芸術を生み出すために、自分を理解した上であえて浮き沈みをつくってみたり、試合したい気持ちをもっと膨らませてみたり。いろいろ試行錯誤をやってきたので」

-RISEスーパーフェザー級(-60キロ)王者の大雅選手はMMAに専念するということで、ベルトを返上し、トーナメントも欠場となりました

「RIZINに行かれるんですか? 好きにしたらいいんじゃないですか?」

-大雅選手がいてもトーナメントの結果は変わらない?

「まあそうですね。逆に大雅選手は良い判断やったのかなと。大雅選手をいまさらあおるわけではないですよ。でも、出て勝てるかどうか分からんから、そこでリスクをかけるより、自分が(MMAに)挑戦している姿を見せる方がセーフティーじゃないですか。でも、RISEに向き合ってくれてるなら、そこの人情はないのかなって、少しは思いますけどね(笑い)」

-そういうキック→RIZINに向かう流れについてはどう思いますか

「全体的に今、RIZINに誰でも出れるようになっているので。数字だけ見て、目先の金を追っかけたりしているような格闘技界に対しても、僕が(トーナメントで)世界一になったら発信源としてもっと権力を持っていけると思うので。世界一に必ずなって発言権をもっと取っていこうかなと思ってますね。そのために、文句なしの世界一とるんやったら、1回戦はチャンヒョンでしょ」

-トーナメント1回戦で当たるチャンヒョン・リー選手(韓国)には1回負けていますもんね

「僕の唯一のKO負けですからね。結果がすべてなんで、僕は言い訳することは全くないんで。実力で見たらこういうもんなんやでっていうのをちゃんと見せられたら。チャンヒョン、KO負けしたことないですよね。次は僕が倒すんで。ほんまに倒れますよ。楽しみにしていてください。倒れへんヤツが倒れる姿見たいでしょ(笑い)」