21年ボクシング世界選手権で日本人初の金メダルを獲得した坪井智也(29=帝拳)がプロ2戦目でタイトル奪取を狙う。6月8日、東京・有明コロシアムでWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座に挑戦する。同級2位として、同級1位バン・タオ・トラン(32=ベトナム)との同級王座決定戦に臨む。同王座は同門となるWBC世界同級1位那須川天心(26=帝拳)が王座返上し、空位となっていた。18日には都内のホテルで行われたカード発表会見に出席し「早くも2戦目ができること、大きな会場で試合できること、タイトル戦ができることをとってもうれしく思う」と笑みを浮かべた。

3月13日、東京・両国国技館でプロデビューし、WBOアジア・パシフィック・バンタム級2位ブーンルエン・ファヨン(26=タイ)との8回戦に臨み、計2度のダウンを奪って2回TKO勝利。最新ランキングで同級2位に入った。プロ2戦目でのタイトル奪取となれば、前日本ヘビー級王者但馬ミツロに続き、日本最速タイ記録となる。坪井は「記録への思いはなく、楽しむだけ。全ラウンドを圧倒して勝ちたい」と気合を入れた。

拳を交えるトランはプロとアマチュアを並行して活動しているという。坪井は「今回も強い選手だと思うが、しっかり自分のやるべきことやりきれば問題ないかな。負けるつもりはさらさらない。しっかり勝って、この先のことをしっかり頑張っていきたい」と強い意気込みを示した。

トランがWBO12位と世界ランカーでもあり、勝てば世界ランキングも手に入る。坪井は「僕は本当に(所属ジム本田明彦)会長が組んでくだされるものをすべてクリアしていくだけ。もし、それで世界挑戦というのがあるのだったら、それに向けて頑張っていくだけ。とりあえず僕は2戦目に向けてやれることを精いっぱいやっていきたい」と冷静そのものだ。

本来の主戦場はスーパーフライ級を設定しているものの、今回のようにチャンスがあれば1階級上でのバンタム級で世界を狙うことも視野に入れる。坪井は「無理ないウエートでやるなら、どこでも。バンタム級でもいける。次もじっくりやっていく中、チャンスをがあればKOを狙っていく」と2戦連続KO撃破でのタイトル奪取に向け、戦略の一端を明かしていた。