日米で活躍したプロレスラーでWWE殿堂入りしている「黒い呪術師」アブドーラ・ザ・ブッチャーさん(84)が深刻な健康問題で入院中であると報じられた。米TMZスポーツや英大衆紙ザ・サンなどが伝えた。ブッキング代理人のスティーブ・スタシアック氏が24日に自身のSNSで「深刻な健康問題と戦っている。現在は入院中だ」と説明。ブッチャーが24日夜に入院したと報告したという。病気の詳細は不明だ。
同氏は「プロレスラーの中でもっとも象徴的でもっとも恐れられたレスラーの1人。日本、プエリトリコ、ジョージア、さらに遠くまで忘れられない存在としてプロレス界に貢献してきた。今、彼は私たち全員の力を必要としている。ファンとして、友人として、そしてこの業界の家族として、ともに祈り、前向きな思い、そしてパワーを送りましょう」などとつづった。ブッチャーさんは24年にも腸の問題で入院し、医療費捻出のために募金活動が行われた。
柔道と空手をバックボーンに持つブッチャーさんは1961年にプロレスデビュー。身長186センチで全盛期の体重は150キロという巨漢レスラーとして60年は母国カナダや米国で活動。70年8月に日本プロレスで初来日し、72年に旗揚げされた全日本プロレスでヒールとしてジャイアント馬場との長く抗争を続け、ジャンボ鶴田、ザ・デストロイヤー、ドリー・ファンクJr.、テリー・ファンクらのライバルとして活躍した。77年にはザ・シークとの「凶悪タッグ」を結成して話題を呼んだ。
81年には新日本プロレスに移籍し、アントニオ猪木との抗争を繰り広げた。82年5月には「超人」ハルク・ホーガンと対戦。87年には全日本プロレスに復帰し、90年代まで第一線で活躍した。その後も来日して日本の団体にスポット参戦を続け、2011年3月にはWWE殿堂入り。70歳となった12年1月には全日本プロレス興行で現役引退を表明。19年2月にはジャイアント馬場没20年追善興行で現役引退セレモニーのために来日。車いす姿で10カウントゴングが鳴らされた。

