プロボクシングWBC世界バンタム級4位の元世界4階級制覇王者井岡一翔(36=志成)が日本男子初の5階級制覇に挑むことが決まった。

5月2日、東京ドームで同級王者井上拓真(30=大橋)に挑戦すると6日、発表された。同興行では4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)がWBA、WBC、WBO世界同級1位の元世界3階級制覇王者中谷潤人(28=M・T)との防衛戦に臨むカードも組まれるダブル世界戦となる。6日には都内のホテルで記者会見に臨んだ。

井岡は「このような素晴らしい興行で井上拓真選手に自分自身が5階級制覇を懸けた試合。この試合に勝って5階級制覇を成し遂げたい。拓真選手は全体的に技術が高い選手。攻略するには高い壁がある。成長、進化して自分のできることを最大限に努力して次の試合に備えたい」。井上拓は「この大きな舞台で、井岡一翔選手と戦えることがうれしい。自分自身がこのようなレジェンドを攻略してどう勝つかを見届けてほしい」とそれぞれ意気込んだ。

昨年5月、フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に連敗し、WBA世界スーパーフライ級王座への返り咲きに失敗した井岡は同10月の所属ジム興行でバンタム級転向を表明。日本男子初の5階級制覇を目指すと宣言し、昨年大みそかには、同級11位マイケル・オールドスゴイティ(ベネズエラ)との同級転向初戦で4回KO勝利を挙げていた。

同級転向初戦をリングサイドで視察していた井上拓に向け、井岡は「井上拓真選手とぜひ試合がしたい。来年5月に井上尚弥選手と中谷潤人選手が東京ドームで試合をすると聞いているので、そこで自分も一緒に盛り上げたい。バンタム級で必ず世界王者になる」と意欲を示し、初防衛戦の挑戦者として猛アピールしていた。

一方、24年以来2度目の兄弟そろってドーム参戦となる井上拓は昨年11月、那須川天心(帝拳)との同級王座決定戦で判定勝利し、世界王座返り咲きに成功。12月4日にはジムワークを再開し、兄尚弥のサウジアラビア戦に向けた公開練習では兄弟による軽めのスパーリングもメディアに披露した。

井上拓は「次戦は天心選手との試合以上のカードがあると思って練習に取り組んでいる」と気を引き締めていた。また今年2月のボクシング年間表彰式で、井岡からの対戦オファーを歓迎し「うまいしタイミングも一流。空間がピリピリするような展開になる」とカード実現を大きな期待を寄せていた。