低酸素性脳症で8月28日に死去した、元プロレスラーで新日本顧問の山本小鉄さん(本名山本勝、享年68)の葬儀が3日、都内の斎場で営まれた。式では喪主の妻ミツ子さんに代わって長女の持田知英さんが亡くなるまでの経緯を約300人の列席者に説明した。当初は28日に呼吸困難に陥ったと発表されたが、山本さんは24日に旅行先の長野・軽井沢で昼食を取った後、息を詰まらせて倒れ、心肺停止状態になったという。蘇生(そせい)措置で約30分後に息を吹き返したが、意識が戻らないまま28日朝に息を引き取った。知英さんは「『これから後楽園で試合をしてきて』と言えるぐらい、努力の結晶のような体だった」と声を詰まらせた。愛弟子の1人で、弔辞を読んだリングス代表の前田日明氏(51)は「父のようなやさしい心で私たちを育ててくれたことに感謝します」と話していた。