<プロボクシング:WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇9日(日本時間10日)◇米ニュージャージー州アトランティックシティー

 無敗挑戦者のWBA世界スーパーバンタム級1位リコ・ラモス(24=米国)が同王者の下田昭文(26=帝拳)に逆転のKO勝ちした。

 逆転のKO勝ちはラモス自身にとっても驚きの王座奪取だった。下田のプレッシャーに思うように動けず「最初の5回は悪かった。下田は私をイライラさせた。このままではダメだ」と6回以降にリスクを背負って前に出たという。米国人ジャッジ3人に支持されず、判定決着ならば負けの展開だった。それだけに「この16年間で待ちに待った瞬間だ」と、自分でも信じられないという表情を浮かべていた。【上野幸治通信員】