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第7回大相撲総選挙
取材後記
ファンは「新顔」に飢えている/加藤記者
- コメント力高い阿炎
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1位 稀勢の里 6位 栃ノ心 2位 遠藤 7位 白鵬 3位 高安 8位 鶴竜 4位 勢 9位 豪栄道 5位 阿炎 10位 千代丸
阿炎の2位は正直驚いた。新入幕の初場所からの連続2ケタ白星が夏場所で止まったが、躍動感ある突き押し相撲に、陽気なキャラで躍進すると思い、5位に予想したが…。横綱白鵬から初挑戦での金星奪取が与えたインパクトは想像以上だった。他の〝目玉候補〟の遠藤、栃ノ心もきっちり上位に来た。昨年、宇良が2位に躍進したように、ファンはやっぱり〝新顔〟に飢えていると痛感した。
「強さ」が売りの力士は明暗を分けたのではないか。白鵬は休場が目立つせいか、7回目で初めてトップ10を外し、12位になった。対照的なのは4位鶴竜、7位逸ノ城。鶴竜は第2回以来の自己最高位になった。故障に苦しんだ昨年から、今年は春、夏と自身初の2場所連続優勝。逸ノ城は夏場所こそ尻すぼみに終わったが、〝怪物復活〟を感じさせる存在感で初のトップ10入りを果たした。
1位稀勢の里、6位安美錦、9位豪栄道ら固定ファンの多い安定組は落ち着くところに落ち着いた。ただ〝頑張るオッチャン〟の安美錦はさておき、稀勢の里、豪栄道の2人のポジションは危うい。土俵で存在感を発揮することを願うばかりだ。【加藤裕一】